山陽堂の歴史

山陽堂は昭和28年に熊本の健軍町で創業したお茶屋です。

初代の有働昭夫は昭和28年に発生した西日本水害によって避難した先である熊本市健軍町で商売を始めました。

自分の生まれ育った熊本県の北部・岳間村で育ったお茶の美味しさを広めるべく、契約茶園より茶葉を仕入れ、独自の合組(ブレンド)にこだわり販売を始めたところ、地元の皆様から「山陽堂のお茶はうまか」という評価を頂き始めました。

 

その後、二代目である有働栄一が茶舗ととしてしっかりとした形を築き上げ、平成28年には三代目夫婦が加わり、現在は二代目と三代目夫婦が、今も現役の焙煎機で風味を失わない火入れと品種ごとの特徴をとらえ、一つ一つ大切にお茶を作っております。

創業当時は「日常茶飯事」という言葉の通り、食事とお茶は当たり前に食卓に並んでいる時代でしたが、時代が進むにつれて生活様式も変わり、様々な物が使いやすくなりました。

お茶に関しても緑茶ペットボトルの普及によりさらに身近になりました。そのような便利な生活に慣れた私たちは「急須でお茶を淹れて飲む」という事は手間に感じてしまいます。

しかし、料理などでもそうですが、手間をかけたものは美味しい。お茶にも同じことが言えるのではないかと私たちは思います。

現代の忙しい時代だからこそ、少しだけ時間をかけてお茶を飲むということは大切にしていきたい時間だと私たちは考えております。

山陽堂のお茶を飲む時間が「ほっ」と心安らぐひとときになれば幸いです。

お客様に愛されるお店作りを目指し、伝統を守りつつも新しい風を取り入れ、一歩一歩進化し続けていく所存です。

皆様のご支援とご愛顧を心よりお願い申し上げます。